子どもの頃、家庭や学校で
「人には親切にする」
「人に迷惑をかけない」
「時には我慢も必要」
「コツコツ努力をする」
という考えが大切と
教えられてきませんでしたか?
確かに、
そういう部分もあると思います。
でも、
それらの教えにとらわれ過ぎては
自分が振り回されてしまいます。
私もお店の支払いの時、
そんなに時間をかけているわけではなくても、
人が並んでいると、
「モタモタしてたら、後ろの人に迷惑をかけてしまう」
と慌てる事があります。
また、子ども同士の遊びの中で、
「貸して」
「嫌だ」
というやり取りがあったら、
子どもが貸したくないと言っても
一回は大人が
「貸してあげたら?」
という声かけをしてしまいがちです。
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今、すでに仕事で手一杯なのに、
さらに仕事を頼まれたら、
あなたならどうしますか?
「分かりました」と引き受ける。
「無理です」と突っぱねる。
「分かりました」と引き受けたら、
相手は助かるでしょう。
しかし、手一杯のあなたが、
本当に引き受ける必要があるのでしょうか。
相手の都合に合わせて、
自分が無理をする。
これでは『良い人』ではなく
『都合の良い人』になってしまいます。
あなたが引き受けなくても、
他の人に頼んだり、
別の手があったり、
案外なんとかなるものです。
でも、「無理です」なんて突っぱねたら、
角が立つし、仕事がしにくくなる。
そんな心配をされる方もいるかもしれませんね。
確かに「無理です」
これでは、角が立つかもしれません。
そんなとき、
アサーションという考え方が有効です。
これは、
自分も相手も大切というスタンスで
自分の意見を伝えるものです。
今回の場合であれば、
「これだけの仕事を
明日までにやらなければならないので、
今は出来ません。
でも、これが終われば
お手伝いすることは可能です。」
と伝えるのです。
それを受けて、
相手がどのように考えるかそれは
相手の問題ということになります。
「NO」だけでなく
「これなら出来るという案」
を伝えることで、
自分も無理をせず、
相手のことも気遣う
それが可能になります。
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ママ友との関係も、
断ったら角が立つ
子どもが仲良くしているから…
仲間はずれにされたくない
などの理由から、断りにくいと悩む人も
少なくありません。
これも、先ほどのように
自分も相手も大切にという考えで
コミュニケーションを図ると、
自分も無理せずに関係を続けることが
可能です。
もし、これで仲間はずれにされたら、
それは相手に問題があるのです。
相手を尊重できない人と
我慢して付き合っていくことは
自分にとってプラスにはなりません。
もちろん、それぞれ事情があるので、
嫌でも関係を続けていかなければ
いけない場合もあるでしょう。
その場合は、どこで折り合いをつけるか
自分で考える必要があります。
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本当は断りたいのに、
無理して引き受けてしまっている方は
ぜひ、この伝え方で
上手に自分を大切にしてください。