みなさんは『言霊』という言葉をご存じでしょうか。
ググってみると
「言葉に宿っていたとされる不思議な力」
であり、
「発した言葉通りの結果を表す力」
なのだそうです。
それは、
言葉はただの情報ではなく、
想いが込められている
ということなのだと思います。
むかし聞いた話で、
植物に毎日
「かわいいね」
「きれいだね」
と言って育てると、
きれいな花を咲かせ、
「バカだ」
「醜い」
とののしると
枯れてしまうという。
検証したことはないので
真偽の程はわかりませんが、
私個人の意見としては
『言霊』あるいはそれに近いものは
あるように思います。
人の言葉には
相手を元気にしたり
落ち込ませたりする力があ
ると思うからです。
ネットの中で溢れている
誹謗中傷と言えるようなキツイ言葉。
書いた本人は軽い気持ちかも知れないし、
相手に対してというより、
自分のストレスを
そこにぶつけているだけなのかもしれない。
でも、
それを読んだ方が感じる
ネガティブな感情は
一瞬では済まないのです。
逆に
セルフレジを使って
なんだかうまく操作ができないと、
アセアセしながら
やっと買い物を終えた時、
後ろの方に
「お待たせしてすみません」
と一声かけたとします。
「大丈夫ですよ。
自分でやってみると、
結構難しいですよね~」
と言われると、
なんだかほっこりしたりしませんか?
言葉は
人を支えるもの
傷つけるもの
喜びを与えるもの
どんなものにも、
簡単になり得るのです。
だから、
特に子どもにかける言葉には
気をつけて欲しいです。
親が毎日かける言葉、
一言一言が
その子の人格を作る
一部になるのです。
子どもが親に喜んで欲しくてやったことが、
親は別にやって欲しいと思わないこと
だったとします。
例えばそれが、洗濯物を畳むことだとして、
子どもはそんなに上手にたためません。
ぐちゃっとなっていて、
結局二度手間になりそうです。
そんなとき、
「ありがとう。手伝ってくれたんだね。」
「上手にたためたね。
角をこういう風に合わせると、もっと
上手にたためるよ。」
というのと、
「そんなこと良いから、勉強しなさい!」
「そんなんじゃ、たたみ直さないと。
二度手間だから、やめて。」
と言うのでは、
子どもに与える言葉のエネルギーは
正反対に働きます。
どちらの声かけをすると、
その後、子どもとの関係はどのようになって
行くと思いますか?
同じ発するなら、
自分も相手も心地よくなるすてきな言葉が
世の中に溢れると良いなあと思います。