ある日、子どもが学校から帰ってくるのが
いつもより少し遅かったとします。
帰ってきた子どもが一言
「今日、学校の帰りに犬がいたんだよ」
と言ったとしたら、
あなたなら何というふうに
子どもに声をかけますか?
①「だからいつもより遅かったの?」
②「そんなこより、なんでもっと早く帰ってこないの?」
③「そうかぁ、犬がいたんだね。」
①や②を言われてしまうと、
「犬がいた」という言葉のあとに
まだ言いたいことがあったとしても、
何も言えなくなってしまいます。
子どもは
自分が話したいことを話せたら、
気分もスッキリして、
やる気が出たり
ママにまた話したい
そんな気持ちが沸き上がってきます。
それは自分に置き換えても
想像が付きやすいかもしれませんね。
パートナーが帰ってきて
今日あった出来事をやっと話せる!
そう思って
「ねぇねぇ、今日A子と電話したんだけれど、
来月旦那さんの転勤でアメリカに
引っ越しちゃうんだって」
と話しかけたら、
「ふ~ん。
こんな時期じゃ大変だね。
ねぇ、ご飯まだ?」
という言葉が返ってきたら
どのような気持ちになりそうでしょうか。
もっと続きを話したかったのに、
あぁ、言っても無駄かな
と思いませんか?
この話を聞いてもらえない感じを
積み重ねると、
気付けば子どもは
何も話してくれなくなります。
話してくれないだけでなく、
受け止めてもらえていない感や
愛されていないような気が
してきます。
それが積み重なっていくと、
子どもがどのような気持ちを
抱えて生きていくのか。
考えただけで悲しくなってきませんか?
ぜひ、どんどん子どもから話してきてくれるうちに
子どもがもう話したいことがなくなるまで、
いっぱいお話を聴いてあげてください。
そんなに長く?
と感じるかもしれませんが、
大人と違って、
ずーっと話すことは
そうそうないので、
ご安心を。